2004.12.11

自作楽器

楽器というのは、振動する部分と共鳴する部分とがあって、
振動する部分のエネルギーを効率的に共鳴する部分に伝える必要があります
しかし、そのためには、通常は振動する部分を共鳴する部分に強く押し当てる必要があります。
例えばギターに代表される弦楽器は、ボディのところにブリッジ(駒)とよばれる部品を使います。
駒は、硬くて、弦と接する面積が小さくなるように三角木○のような形をしており、
且つ弦を下から押し上げるように共鳴体であるボディー(胴)と弦の間に置かれます。
強い圧力を生み出しながら、弦の振動を効率的にボディーに伝える工夫です。
駒の材質は、じつは弦やボディーの材質に匹敵するほど音色に大きな影響を与えます。

あと、ドラムなんかでは、膜をピーンと張ると音が大きくなるのですが、
実はこれは、もちろん胴体に強く振動を伝えるという点もあるのですが、
胴は共鳴管の働きをしていて、膜は気圧変動生成装置となるわけですが、
膜がピーンと張っていない、つまりひしゃけていると、
膜は部分部分で自由な運動をしてしまうため、
空気の圧力変化は膜自体が吸収してしまって、音圧が共鳴管に伝わらないのです。
実はピーンと張ってやることさえできれば、膜自体は空気を通さないため、
共鳴管などなくても、それなりの音量を確保できます。

で、それはそうと、自作楽器を作る場合もこの振動部と共鳴部の問題は重要であり、
自作楽器成功の鍵ともいえます。
で、今バネを使って、響くドラムを作ろうかとしているのですが、
これが実際やってみようとすると中々難しくて、
膜の張力をキープするのはボンドで、周りを固める程度では全然不十分で困りました。

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2004.07.08

口琴を買うべからず

いまは何でも感でも口琴ですよね。
口琴石鹸や口琴ハサミ、はては洗濯機も口琴、
みんな何でもかんでも咥えたがっているようで
まるで赤ちゃんのようです。

抗菌と口琴をひっかけた実に下らないオナぢギャクはさておき、
皆さんは口琴をご存知でしょうか?
金属の振動板や糸なんかを唇にあてがって、振動させ、
口笛を吹くような要領で共鳴する周波数を変化させて、
独特な蛙の鳴き声のようなオリエンタルな効果音のような音を
作る楽器です。

で、これが3000円くらいして、
しかも音が出しずらい!
とにかく音量が出ない代物なのです。

しかし、皆さん、こんな単純で不親切なものに3000円も
出費するのはばかげているとは存じ上げませんでしょうか?

実は口琴なんてものは、東急ハンズでラバーシート一枚買えば、作れてしまうのです。
丁度すぼめた唇のさきっちょが塞が程度の幅(5mm~10mm程度)で、
任意の長さで切ります。
長く切れば低い音程で、短く切れば高い音程になりますし、
長く切っておいて、演奏時、手に持つ位置で音程をコントロールすることもできます。
それも自分専用のサイズに調整できて、音量もそこそこでかいのです。
一枚1500円くらいのラバーシートですが、
これからオリジナル口琴が40個は作れてしまいます!

もう口琴を買う必要なんて全くありません。
オリジナルラバー口琴で街に繰り出すのが
ナウデヤングな若者の青春というものです。
気になるあのコもメロモロ
フェロモン100%!

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2004.05.21

自作楽器のススメ

僕は楽器を自作するのが好きです。
このサイトで公開しているテル民なんてのも自作楽器のうちですが、
自作の生楽器も良く作ります。
とはいっても大半は打楽器。
つまり叩けば何でも楽器というレベルのものです。
それでも色々と面白い音が出るように工夫する余地はあります。
材料はハンズなんかで手に入る筒や、シートで、
それだけあれば、太鼓のようなものが作れることは想像に難くないでしょう。
中には、買ったまんまのもので結構いい音がする楽器もあります。
アクリルパイプなのですが、手で握りつぶせるくらいの薄手のものだと、
叩くと音程のある音が出ます。
パイプの長さによって音程が変わるので、色々な長さにきって音程を出すことができます。
それに強く握りながら叩くと、握った場所に応じて音色が変わるのです。
それも音程感が希薄になるほどに変わるので、
極めると、それはそれで生のシンセサイズが楽しめます。
基本的に打楽器というか楽器らしきもの全てですが、
ソレらしく演奏することが重要です、
そこらへんの郵便ポストとか、ガードレールとか、家の壁でも
アクセントとシンコペーションを気にして叩けば
十分に表現力のある楽器となります。
叩く場所を変えれば音色も変わります。
あとはソレを録音して公開したり
人前で演奏すれば立派なミュージシャンであります。

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