デジタル化
最近は、デジタルカメラだとか、
デジタルオーディオだとか、以前はアナログでしかできなかったことを、
デジタル化して、こねくり回せるようになってきました。
A/D、D/Aコンバーダの精度や、コンピュータの処理能力というのが、
いわゆるムーアの法則というやつで、指数関数的に向上しているため、
どんどん手ごろな価格のデジタル機器の能力が人間の感覚に追いついてきているという感じです。
で、それはそれとして、日経サイエンスの
記事を読んだところ、リロンブツリの世界にもデジタル化が押し寄せているようなのです。
もちろん、物理とか工学とかバイオとかの研究用の機器はずっと以前からデジタル化、コンピュータ処理化が
前提となっているのでうすが、
今回の記事はなんと物理法則そのもの、
時間と空間そのものが実はデジタルにしか捕らえられないんじゃないか、
というか、捕らえられないものと仮定すると理論的にすっきりするぞという
内容なのです。
10のマイナス33乗cmという最小単位の長さがあって、
その半分とか、2/3とか、1.5倍とか、そういう長さはそもそも存在しない
有り得ない、と考える理屈のようです。
まあ、基礎基礎研究の話ですから、着想自体は80年くらいからあったそうなのですが、
その着想が世の科学者や、数学者に大ウケで、
物理法則の根本となる部分でもデジタル化が進んでいるらしいという
感じがしました。