« 外人 | Main | 風評の流布 »

2006.01.15

イノベーションとコモディティ化

ベクトルが正反対というのか、読んだ時に思うことが正反対な本を2冊買った。
1冊は
メディチ・インパクト
この本は、思いもよらない新しい発明というのが、幾つかの専門領域の交差点で生まれるということを書いた本だ。交差点に足を踏み入れた状態で、たくさんのアイデアを搾り出すと、その内何個からか革新的なアイデアが生まれるという趣旨の本。イノベーショjン大賞賛という内容の本。

対してもう一冊は
ITにお金を使うのは、もうおやめなさい ハーバード・ビジネススクール・プレス
という本。
これは当初は革新的だったIT技術がどんどんインフラ化して、誰でも安く使えるようになる、しかも陳腐化の速度はどんどん速くなっている。特にソフトウェアの分野ではこのスピードがあまりにも速いので、ITを基盤にした事業戦略自体が大した意味を持たなくなる、むしろリスクとして捉えた方が良いですよ。という本。
つまりは「ITで何かができるようになる、わあ~凄い!!」というのは一瞬のはかない夢に過ぎないので、金をかけて最新のソフトやハードを手に入れるよりもちょっと待った方が良いとか、システムの品質を厳しくチェックして機能不全に備えといたほうが良いよ。という本です。
もう1つ面白い指摘として、IT革命で真に恩恵を受けるのは消費者で、企業は業務プロセス自体がコモディティ化してしまうので、むしろ事業の差別化が難しくなりリスクが大きくなるという点がありました。

多分ITベンダーに勤めている人だったら前者の本は読むと清清しい気持ちになるけど、後者の本はマユをしかめつつ、ついつい最後まで読んでしまう、といったところではないでしょうか。

まあ、僕の意見をいえば、確かに定型業務だったらなるべくコモディティ化したITインフラを使った方がいいと思いますです。色々な業務のレベルで共通化が進めば、他の企業との連携もとりやすくなるわけですし。。
しかしドングリの背比べ状態を抜け出して、どかっと儲けようと思うんだったら、、どこかでイノベーションを伴う差別化を計ることは必要だと思っていて、この部分でどれだけITを上手く使えるのかってのはカギになると思うわけです。こうしたところでの、コンサルや作り込みをやる人は生き残っていくのではないかなと。。
「何かの取り組み」をスビードアップするにはITの適応は必須だと思うので、オリジナルのアイデアをこまめに出しつつ、ITでサクっと仕上げて、手堅く利益を上げて、また次のアイデアを出すと、、、
IT専門の単なるシステム屋じゃなくて、「何か」とIT技術とを両方持ったエンジニアがこれからは活躍していくのかなぁと、思う次第であります。

|

« 外人 | Main | 風評の流布 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/20403/8164372

Listed below are links to weblogs that reference イノベーションとコモディティ化:

« 外人 | Main | 風評の流布 »