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2005.02.12

ちの共有と独占

僕が出した特許案はまだ審査を通って正式な特許として認可されたわけでもなく、またどっかの会社(敬称略)から使ってみたいと手を差し伸べてもらっているわけでもありません。
しかし、自分のサイトのアクセスログを見る限り、それなりのところ(敬称略)から、それなりの関心を頂いているようです。
なので、これから自分の発明がちょっとした世間の注目を集めるに従って、雑誌とかにインタビューが載っちゃったりするときに備えて、少し偉そうな意見を用意しておくのもアリかなと思いました。

僕がインパルス応答の計測に興味を持つ前は、ソフトシンセを自分で作ってみたくて、デジタル信号処理の勉強をやっていました。ちょうど今から5~6年前?といったところでしょうか。
で、書学により畳み込みの概念を理解しかけた頃、ヤマハ発動機から、サンプリングリバーブの草分けともなったハードウェアSREV1が発売されました。
その時、畳み込みという処理の概念に心酔していた僕は、SREV1の発売とサンプリングリバーブの現実性に馬の知りこだまを抜かれたような驚異として感じたのです。
そして自分もサンプリングリバーブみたいなことをやってみたくて仕方なく、
自分で直線畳み込み(FFTとか使わない、積和演算ガリガリのやつ)で、むりくりテレビの音だとか、自分の部屋の響きとかを非リアルタイムに(つまり1秒の音を2~3秒かけて)畳み込んで遊んでいました。
しかし、当時の自分は単位インパルスの入力をおいて他にインパルス応答の測定方法を知らなかったため、計測(録音)した結果のインパルス応答は、妙に音が響き過ぎるし、ザラついているし、低音はもこもこ盛り上がっているわで、実際のスピーカーや部屋の響きイメージとはかけ離れたものでした。
これはどうもおかしい、世間のサンプリングリバーブの音楽ホールとかの音はどうやって計測しているのだろうか??
と疑問に思い、ネットでさくさくと検索していましたところ、SONYのDRE-S777というサンプリングリバーブレータの試聴会のページでTSPという技術と、同期加算という技術が使われていることを知ったのです。
それで、これらの技術がどういったものかを知りたくて、そのままヤフーでキーワード検索してみたのです。
すると以外と多くのページが検索にひっかかり、その中でも東京電機大学の音響信号処理研究室のページでこれらの技術に関する詳細な情報がPDF形式で公開されていたのです。どうやらここのゼミの卒論のテーマとしてTSPを応用したインパルス応答の測定がブームになっていた時期があり、その卒論のPDFに、TSP関連の情報がてんこ盛りとなっていたわけです。
これは儲け!!と思い、僕はすぐさまTSPを使って、先ほど、テレビやラジオや冷蔵庫やらのインパルス応答を計測しました。
しかし、それからしばらくすると、TSPにも限界があることが分かってきました。
詳しくは自分のページの解説に譲りますが、まっすぐで無骨なTSPを曲げないと自分が求める音のクオリティーは達成できないと思い、試行錯誤して、TSPの改良をやってみることにしました。
で、あちこちのサイトを巡回したり、アルゴリズムを実装したりして、郡遅延・位相・振幅の関係や、諸々の式の変形アルゴリム、周波数領域と時間領域の関係なんかを勉強し、TSPカーブの変形に関して、特許を出願するだけのクオリティを得たという自信を得たのです。
そして、いざ特許を出そうと特許庁のホームページにアクセスしたところ、非常に懇切丁寧に図と詳細な説明を組み合わせて、特許出願用の書類の書き方が解説されていたため、他に仕事を持っている僕であっても、文章をまとめて出願するまでに、1週間とかかりませんでした。


で、結局何が言いたいのかといいますと、
誰でも知識を得る/深めるための情熱があれば、インターネットで勉強して、工学系の学者や、研究者が出しているような特許レベルのアイデアを生み出すことはできる。
というわけです。
これは大きな大きなチャンスだと思うのです。
何もインターネットで大きな恩恵を受けるのは、東大卒でMBAの資格があって、M&Aとかちょちょいとやってしまえるような超エリート様だけではないのです。
そこらで引き篭もっているような、頭は多少良いけど、社会に順応できない理系ニート君や、月給19万で上司に小突かれて仕様書の書き方やら時間管理とかを学んでいるコンピュータオタク青年。
こういう人たちが、特許をベースに自分と社会に大きな利益をもたらす時代がくるといいです。
そのために、必要なことは、
やはり大学や企業が重要な知識をインターネットに開放し、誰もが新しい技術思想を生み出すチャンスを共有できるようにすること、
そして、特許をとりたい人、とったので運用したい人、をサポートするための社会的枠組み、
こういったものの充実が図られるといいなと思いました。

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